ドル小幅安、FRB議長講演の影響は限定的=NY外為
2015年3月28日(土)08時11分
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 27日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し小幅安となった。3月の米雇用統計の発表を翌週に控え、ドルを積極的に買う動きは限られた。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は同日の講演で、FRBとして金融緩和の解除開始を「真剣に検討」しており、年内の利上げが正当化され得るとの認識を示した。同時にコアインフレや賃金の伸びが下振れれば、据え置きを迫られる可能性もあるとした。
ドルは当初、イエレン議長がハト派的な発言を行うとの思惑から売られていたが、利上げを検討していると強調した点がややタカ派と受け止められ、下げを一部縮小した。
ただ利上げ時期は指標次第とするなど、議長の発言は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明のメッセージを概ね再表明した内容だった。
オアンダ(トロント)のシニア通貨ストラテジスト、アルフォンソ・エスパーザ氏は議長の講演は「先週のFOMC声明のほぼ焼き直し」とし、「FRB当局者は指標待ちの状況」と指摘した。
ユーロ/ドル
ドル/円
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数は0.06低下の97.374。
ドル/円
終値 119.12/18
始値 119.20/21
前営業日終値 119.19/21
ユーロ/ドル
終値 1.0890/95
始値 1.0863/64
前営業日終値 1.0883/85
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