中国地方債務交換、上限引き上げの用意=財政相

2015年3月28日(土)00時47分

[ボアオ(中国) 27日 ロイター] - 中国の楼継偉財政相は27日、地方政府の高金利債務を低金利の債券に交換する計画について、上限を1兆元(1610億ドル)から拡大する用意はあるが、まだ最終決定には至っていないと表明した。

同省は海南島で開かれている「ボアオ・アジアフォーラム」で、財政省がこの問題について全国人民代表大会(全人代=国会)と意見交換していると述べた。

「債務発行の状況を精査する必要があるが、さらなる債務交換を可能にする用意はある」と表明した。

財政省は今月、今年返済期限を迎える地方政府の債務について、最大1兆元までを低利の新規債券にスワップすることを認める方針を明らかにした。地方政府の金利負担軽減につながる。

中国の国営メディアは、上限が将来的には3兆元に引き上げられる可能性があると報じている。

楼氏は、債務返済ができない地方政府を中央政府が救済することはないと言明。地方政府が債務交換後に1兆元の債券を順調に販売できるかどうかを見守っていると語った。

*内容を追加して再送します。

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