欧州株続落、株価過熱感でテクノロジー銘柄に売り

2015年3月27日(金)04時22分

[ロンドン 26日 ロイター] - 26日の欧州株式市場は続落して取引を終えた。株価に過熱感が出ていると懸念されてテクノロジー関連銘柄が売られ、全体水準を押し下げた。

FTSEユーロファースト300指数は12.70ポイント(0.80%)安の1574.26で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数は14.25(0.39%)安の3669.79だった。

ここ1年のユーロ下落を追い風に、欧州のテクノロジー企業の株価は昨年10月以降約42%値上がりした。テクノロジー部門の株価は向こう1年間の期待利益の20.4倍となっており、STOXX欧州600株指数の16倍を大きく上回っている。

この日はフィンランドの通信機器大手ノキアやフランスの同業アルカテル・ルーセント、欧州の半導体メーカー最大手のSTマイクロエレクトロニクス、英半導体設計ARMホールディングス、世界第2位の半導体製造装置会社、オランダのASMLが1.9%から4.9%値を下げた。

欧州の株式相場は取引時間中に2%を超える下げとなる場面もあった。

バークレイズ(フランス)のディレクター、フランクリン・ピシャード氏は「最近のユーロが持ち直していることや株価が7年ぶりの高値圏にあることを踏まえ、(ユーロ安など)これまでの好要因は株価に織り込み済みとして、利益確定売りを考える投資家が出てきている」と述べた。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ