ヒポ・アルペ銀問題、ECBが域内行への影響調査=関係筋

2015年3月27日(金)00時48分

[ウィーン 26日 ロイター] - オーストリア当局が存続不能となったヒポ・アルペ・アドリア銀行の不良資産受け皿機関(バッド・バンク)による債務返済を停止したことを受けて、欧州中央銀行(ECB)が域内銀行の同国へのエクスポージャーについて調査していることが明らかになった。

金融筋によると、ECBは域内銀行に送付した質問書や電話会議を通じて、オーストリアへのエクスポージャーや見込まれる引当金の詳しい説明を求めている。

1人の業界幹部はECBの動きについて、「この問題を重要視している」と指摘した。

オーストリア金融市場庁(FMA)は、バッドバンクのヘタ・アセット・レゾリューションを今月管理下に置き、外部監査で76億ユーロの資本不足が明らかになったことを受けて、債権者を公平に扱うベイルイン(債権者による損失負担)による破綻処理計画を策定する期限を2016年5月に設定した。

FMAは債務元本の減免(ヘアカット)の規模がどれだけになるかは明らかにしておらず、ヘタの破綻処理計画を断念し、支払い不能を宣言する可能性を排除していない。

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