中国証監会、国有企業の海外先物取引認可に前向き=高官
2015年3月25日(水)18時59分
[香港 25日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)の先物監督部の責任者、Zhou Lichao氏は、すべての国有企業に海外先物市場での取引を認めることについて前向きだが、証監会はこの問題に関する全権限をもはや有していないと明らかにした。
同氏は、香港で開催されているデリバティブ関連のイベントの合間にロイターに対し、国有資産監督管理委員会(SASAC)が主にこの問題を管轄しており、国有企業の海外でのヘッジ活動を決定していると語った。
「われわれはもはや承認を管轄していない。SASACの取り決めに従うだけだ」とした。
これまで中国の企業は、SASAC、CSRC、中国国家外為管理局(SAFE)と商務省からの承認が必要だった。
当局は2006年以降、国有企業による海外での先物取引を認めていない。それ以前は国有企業31社に認可を与えていた。ただ、一部の企業はこれまでも、海外子会社を通じて海外市場で取引を行っている。
中国は金属やエネルギー、農産物の世界の主要な消費国であるため、国有企業は多くの場合、ヘッジ取引への需要が強い。
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