デフレ脱却と消費税10%で財政が磐石とは考えず=麻生財務相
2015年3月25日(水)11時36分
[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日午前の参議院本会議で、デフレ脱却と消費税10%で財政が磐石になるとは考えていないと語った。
藤巻健史氏(維新)の質問への答弁。
麻生財務相は財政健全化について、2020年度の基礎的財政収支黒字化の目標を堅持するとしたうえで、名目3%、実質2%の経済成長を前提とするケースでも2020年度の基礎的財政収支の赤字は9.4兆円残るとし、デフレからの脱却、経済再生、歳出・歳入改革に取り組んでいく考えを示した。
また、現在ハイパーインフレが直ちに発生するとは考えにくいとし、急速なインフレには日銀が対応すると指摘。量的質的金融緩和からの出口戦略については、日銀が方針を示す前に話をすれば無用の混乱を起こすとして、コメントを避け、日銀には2%の物価安定目標に向けた大胆な金融政策を着実に推進していくことを期待していると述べた。
(石田仁志)
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