英HSBC、国内リテール部門バーミンガム拠点に=行内メモ
2015年3月25日(水)00時11分
[ロンドン 24日 ロイター] - 英銀HSBCが2019年に高リスク部門から分離することを義務付けられる国内のリテール・商業銀行事業について、イングランド中央部バーミンガムを拠点とする計画であることがロイターが確認した行内メモで明らかになった。
ロンドン本店から約1000人が移ることになる。
英大手銀行は2019年に導入される新規制の下で、リテールなどの事業と高リスク業務の分離(リングフェンス)を求められる。預金者の保護を強化し、投資銀行などの高リスク分野で問題が発生した場合の公的資金投入による銀行救済を回避する狙いがある。
HSBCのアントニオ・シモエス英国部門最高経営責任者(CEO)は従業員に送ったメモで、バーミンガムに事業分離後の本店を置くと表明。「分離された銀行の顧客層、従業員、支店が英国全体を網羅することを考慮すると、ロンドンは必ずしも本店を置く最適な場所ではない」とした。
メモは英国第2の都市であるバーミンガムについて、「再活性化の過程にあり、企業やわれわれの従業員にとって魅力的な場所となっている」とした。
HSBCは移転計画を確認した。
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