米国株が上昇、ドル安やナイキ決算を好感

2015年3月21日(土)07時42分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 20日の米国株式市場は上昇して取引を終えた。ドル下落で企業業績への懸念が和らいだほか、決算が好感されたスポーツ用品大手のナイキが買われた。バイオテクノロジー銘柄も好調だった。

ダウ工業株30種の終値は168.62ドル(0.94%)高の1万8127 .65ドルで取引を終えた。

S&P総合500種は18.83ポイント(0.90%)高の2108.10だった。

ナスダック総合指数は34.04ポイント(0.68%)高の5026.42と、約15年ぶりの高値で引けた。

18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、連邦準備理事会(FRB)は市場が予想するほどタカ派的ではないとの見方が広がった。それ以来ドルは下落しており、ドルの主要6通貨に対するドル指数はこの日、1.47%低下した。

週間で2011年以来の大きな下落となった。ドルはこれまで上昇が続いており、業績懸念からS&P500種を構成する企業の利益見通しは今年に入り急激に落ち込んでいた。

ナイキは3.7%上昇した。この日発表の四半期利益が市場予想を上回ったことが好感された。

バイオテクノロジー株指数は8営業日続伸しており、この日は0.49%上昇した。個別銘柄では医薬品のバイオジェン・アイデックが9.8%上昇。同社のアルツハイマー薬が、認知症の進行を遅らせる効果と、アルツハイマー特有の脳内での斑を減少させる両方の効果を持つ初めての試薬だと発表した。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が上げ2452で下げ632(比率は3.88対1)だった。ナスダックは上げ1661で下げ1116(1.49対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約92億株で今月の平均である66億株を上回った。

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