米財務長官がIMF改革承認を議会に要請、戦略的に重要

2015年3月19日(木)11時10分

[ワシントン 18日 ロイター] - ルー米財務長官は18日、議会での証言で、国際通貨基金(IMF)の改革を議会が承認しないことは戦略的に危険で、中国が主導するアジアインフラ銀行創設といった問題で米国の影響力が低下するとの懸念を示した。

一方、米共和党議員は、今年議会がIMF改革を承認するかは疑問だとの見方を示し、IMFが米国抜きで改革を進める可能性が高まっている。

IMFは2010年に、新興国市場の発言権拡大などに向けた改革で合意したが、米議会は必要な予算変更をまだ承認していない。

ルー財務長官は、米国が承認を遅らせていることで、他国は国際機関に対する米国の姿勢を疑問視している、と指摘。IMFの改革を議会が承認しないことは「戦略的に危険で間違いだ」と述べた。

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