米FRB、12年のFOMC情報漏れ問題で再調査

2015年3月19日(木)09時32分

[18日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は18日、2012年に連邦公開市場委員会(FOMC)の討議内容が事前に漏えいしたとされる問題をめぐって、再調査を実施していることを確認した。イエレン議長が情報リーク問題について公の場でコメントするのは、今回が初めて。

メドレー・グローバル・アドザイバーズは2012年10月上旬、FRBが公式の議事要旨を公表する前日に、FOMCの討議内容の詳細についてクライアントに説明していた。大規模な債券買い入れ開始の直前という微妙な時期だったこともあって、当時大きな問題となった。

イエレン議長は、今回のFOMC終了後の記者会見で「この件について再調査が始められたという報告を受けている」と述べた。詳細について言及することは控えたが、結論が出ることを待ち望んでいる、と述べ、さらなる情報を要求している議会に協力する意向を示した。

下院金融委員会のヘンサリング委員長(共和党)は、イエレン議長に送った書簡のなかで、FRBが情報漏れ問題が発生した当時に実施した調査は「複数のFOMCメンバーの要請で」中断された、と指摘している。

この疑惑について、イエレン議長は「そうした話がどこから来たのか、私にはまったく分からない」とし、事実ではないとして否定した。

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