独10年債が大幅高、入札好調=ユーロ圏金融・債券市場

2015年3月19日(木)03時06分

[ロンドン 18日 ロイター] - 18日のユーロ圏金融・債券市場では、独10年債価格が大幅高。欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れに伴い、格付けの高い国債の希少価値が高まるとの見方が広がるなか、この日行われた独10年債入札は好調な結果となった。

応札倍率は2.4倍と前月実施した入札のほぼ倍の需要があったほか、利回りは0.25%でクーポンの半分となり、前回の利回り0.37%からも低下した。

入札を受け、流通市場で独10年債利回りが5.4ベーシスポイント(bp)低下の0.23%をつけた。

ラボバンクのストラテジスト、リン・グラムテイラー氏は「独連邦債が品薄になると誰もが考えている。投資家は足元は買いだめし、後で中銀に売却するつもりなのだろう」と述べた。

他の高格付け国債も利回りが3─5bp低下。ベルギーやオランダ市場などで中銀が長期国債を買う動きがみられたという。

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