ECB量的緩和、担保市場に圧力=国際資本市場協会幹部

2015年3月18日(水)06時43分

[ロンドン 17日 ロイター] - 国際資本市場協会(ICMA)幹部は17日、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)について、利用可能な担保を増やすなどの対策が取られなければ、将来的に証券化市場で問題が発生するとの懸念を示した。

ICMAのシニア・ディレクター、デビッド・ヒスコック氏は、「ECBの量的緩和策により、担保市場で証券が少なくなっていることから、担保市場に圧力がかかる要因となるのは明白だ」とし、「ECBの買い入れが進展するにつれ、こうした圧力は増大していく」と述べた。

ただ、現時点ではECBの量的緩和による問題は顕在化していないとしている。

ECBは9日、国債買い入れ型のQEを開始。一部市場では、ECBの買い入れにより、すでにレポ市場でひずみが出ているとの指摘も出ている。

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