ドル弱含み、米住宅着工件数が大幅悪化=NY市場

2015年3月18日(水)07時02分

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対してやや弱含んで取引を終えた。朝方発表された米2月住宅着工件数が予想より大幅に悪く、米連邦公開市場委員会(FOMC)が17─18日の日程で開催される中、ユーロなどの買戻しでドルが重たく推移した。

米2月住宅着工件数は前月比17%の急減となり、年率換算件数も2014年1月以来の低水準となる89万7000件に落ち込んだ。

ドルの主要6通貨に対するドル指数は、終盤小幅安の99.547。

第1・四半期に発表された強弱入り混じった経済指標とドル高が、6月と予想される米連邦準備理事会(FRB)の利上げのタイミングを遅らせる可能性もあるが、市場は今のところ声明文で「忍耐強く(patient)」の文言を外すと見ている。

AFEX(ロンドン)の外為取引スペシャリストのトレバー・チャーズリー氏は「米経済指標の内容はまだら模様としか言いようがない。FRB(の利上げ先送り)に対する失望が生まれる可能性ももある」と指摘した。

一方、クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の通貨ストラテジストのマーク・マコーミック氏は「FRBはまだ経済指標次第の姿勢だとみる」とし、「利上げ開始は6月ではなくおそらく9月と予想する。ドル高は利上げと同じような影響をもたらすため、FRBも利上げ時期を見極めることができている」との見方を示した。

ユーロ/ドルは直近の取引で0.3%高の1.0599ドルとなっている。またドル/円は方向感に欠け、ほぼ横ばいの121.33円。

ドル/円    終値   121.37/40

始値   121.18/22

前営業日終値   121.33/35

ユーロ/ドル  終値   1.0596/99

始値   1.0634/35

前営業日終値   1.0565/67

*内容を追加して再送します。

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