ユーロ圏国債利回りやや上昇、FOMCに注目

2015年3月18日(水)03時25分

[ロンドン 17日 ロイター] - 17日のユーロ圏金融・債券市場は、国債利回りがやや上昇、最近つけた低水準を上回って推移した。原油安や弱い米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が、利上げ時期に関する方針を固めるのかを疑問視する声が上がる。

米FRBが連邦公開市場委員会(FOMC)で、声明から「忍耐強く(patient)」の文言を削除するのか、市場は注視している。

DZ銀行のストラテジスト、クリスチャン・レンク氏は「FRBが文言を修正すれば、短期的に影響が及ぶ可能性がある」と話した。

ロイター調査によると、米利上げ時期をめぐって、市場予想は6月派と年内派にほぼ互角に分かれた。

原油安に伴う低インフレのほか、弱い米製造業、鉱工業生産、住宅関連指標を受け、FRBが慎重姿勢を維持する可能性もある。

ドイツの10年債利回りは、1ベーシスポイント(bp)上昇して0.28%。先週には過去最低の0.188%をつけた。

イタリア10年債利回りは7bp上昇して1.25%。

同国は、2032年3月償還債をローンチした。売り出す前は、利回りが上昇する傾向がある。

スペイン10年債利回りは7bp上昇して1.24%。

他の国債利回りは変わらずか、やや上昇した。ただ、過去最低水準近辺で推移した。

ラボバンクのストラテジスト、リン・グラム━テイラー氏は、FOMCを控えて、先週上昇分の利益を確定させる動きが一部にあったと指摘する。

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