ECB量的緩和、信頼感押し上げ効果一巡=独ZEW所長

2015年3月18日(水)00時30分

[マンハイム(ドイツ) 17日 ロイター] - ドイツの欧州経済センター(ZEW)のクレメンス・フュースト所長は17日、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)策決定による景気信頼感の押し上げ効果は主に1、2月まで見受けられたが、副作用をめぐる懸念が3月に強まったとの見解を示した。

「現在は多くの人々が副作用について考えている。債券市場のバブルが明らかな一例だ。ユーロ圏国債の利回りを見ると、これ以上大きく低下するのは不可能な水準にある」と述べた。

「ECB自身も恐らく、為替相場やもしかすると利回りに対する影響を過小評価していただろう」と続けた。

所長はまた、ギリシャをめぐる状況は日々悪化しているようで、ユーロ圏離脱の可能性にばかり注目が集まっていると強調。ユーロ圏残留への道を探る意向を示した。

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