ドイツZEW景気期待指数、昨年2月以来の高水準

2015年3月17日(火)22時53分

[マンハイム(ドイツ) 17日 ロイター] - ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した3月の独ZEW景気期待指数は54.8となり、前月の53.0からは上昇したが、市場予想の58.2は下回った。上昇は5カ月連続で、2014年2月以来の高水準となった。

ただZEWは、ギリシャ問題やウクライナ危機で進展がみられないことがセンチメントの重しになっていると警告した。

現況指数は55.1で、前月の45.5から上昇し、予想の50.0を上回った。

INGのシニア・エコノミスト、カールステン・ブレゼスキ氏は「今回の指数は、ドイツ経済に楽観的な見方が広がったことをさらに示した」と話した。

同氏は「ドイツ経済は、欧州中央銀行(ECB)が行う量的緩和の主要な受益者だ。好調な国内経済の基礎的条件も追い風となって、景気の勢いは続くだろう」と予想した。

ZEWのクレメンス・フュースト所長は、賃金上昇や低水準の失業、低インフレの恩恵を受ける消費者が景気を下支えしており、エコノミスト予想を裏付けたと指摘。ただ、債券市場バブルなど、量的緩和の負の側面について、市場が意識し始めているとも述べ、注意を促した。

指数は3月2━16日にアナリスト・投資家219人を対象に実施した調査に基づいている。

*内容を追加して再送します。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ