NY市場サマリー(16日)

2015年3月17日(火)06時59分

[16日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落した。最近のドル上昇のペースは速く、米連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げについて慎重になるのではという思惑が広がった。

ドルの主要6通貨に対するドル指数は5月以降約24%上昇しており、ドル高が17─18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で主要議題になる可能性がある。

<債券> 国債価格が小幅高。全般的に薄商いのなか、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備理事会(FRB)が一段と慎重な姿勢を示すのではないかとの見方が広がった。また株高が国債相場の上値を抑えた。

17、18日の2日間の日程で開かれるFOMCでは、終了後に発表される声明文から「忍耐強く」との文言が削除されるとの見方が根強いものの、昨年5月以降約24%値上がりしているドルが経済に及ぼす悪影響を考慮し、ここにきてFRBが文言の削除を再検討するのではとの見方も浮上している。

この日発表された米指標が予想を下回ったことも、ハト派的な見方を後押しした。

<株式> 主要3指数がそろって1%を超える値上がりとなった。ドルが下落したことに加え、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期をめぐる懸念が和らいだことが支援した。

バイオテクノロジーのアムジェンは5.7%高。新たなコレストロール降下剤の研究で有望なデータが得られたことが好感された。S&Pヘルスケア株指数は2.2%上昇し、S&P総合500種指数を押し上げた。

<金先物> ドル安による買いと株高を受けた売りが交錯した後、小幅に続伸した。中心限月4月物は前日終値比0.80ドル高の1オンス=1153.20ドルで取引を終えた。

<米原油先物> 米原油在庫の積み増しに対する懸念から5営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は前週末終値比0.96ドル(2.14%)安の1バレル=43.88ドルと、中心限月として2009年3月以来約6年ぶりの安値で取引を終えた。5月物は0.93ドル(1.98%)安の46.13ドルで引けた。

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