米国株式市場は大幅高、ドル売りや利上げ時期めぐる懸念後退

2015年3月17日(火)06時52分

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 16日の米国株式市場では、主要3指数がそろって1%を超える値上がりとなった。ドルが下落したことに加え、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期をめぐる懸念が和らいだことが支援した。

ダウ工業株30種は228.11ドル(1.29%)高の1万7977.42ドル。

ナスダック総合指数は57.75ポイント(1.19%)高の4929.51。

S&P総合500種は27.79ポイント(1.35%)高の2081.19。

最近のドル高を受け、FRBは年内の利上げについて従来より慎重になるとの観測が広がった。

市場では18日に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)声明に注目が集まっている。投資家は声明で利上げ時期に関する明確なシグナルが示されると期待している。プラチナ・パートナーズのユーリ・ランデスマン社長は「現時点では金利見通しが市場を動かしているようだ」と述べた。

S&P総合500種指数の上昇率は2月3日以降で最大となった。セクター別では公益株が買われ、S&P公益株指数は1.7%上昇した。

バイオテクノロジーのアムジェンは5.7%高。新たなコレストロール降下剤の研究で有望なデータが得られたことが好感された。S&Pヘルスケア株指数は2.2%上昇し、S&P総合500種指数を押し上げた。

バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルはサリックス・ファーマシューティカルズを買収する計画で買収額を1株当たり173ドルに引き上げ、両社は合意した。株価はバリアントが2.5%高、サリックスは2.0%上がった。

化粧品のエイボン・プロダクツは5.7%安。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズはエイボンをS&P総合500種指数の構成銘柄から外すと発表した。

原油相場の下落にもかかわらず、エネルギー株は堅調だった。S&Pエネルギー株指数は1.4%上がった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約62億株で、今月これまでの平均である66億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1980で下げ1083(比率は1.83対1)、ナスダックが上げ1549で下げ1202(1.29対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)

終値         17977.42(+228.11)

前営業日終値    17749.31(‐145.91)

ナスダック総合

終値         4929.51(+57.75)

前営業日終値    4871.76(‐21.53)

S&P総合500種

終値         2081.19(+27.79)

前営業日終値    2053.40(‐12.55)

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