P&G、一部美容ブランドの一括売却・IPO検討=通信社

2015年3月17日(火)03時57分

[16日 ロイター] - 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、美容関連ブランドの一部を一括して売却、もしくは新規株式公開(IPO)することを検討している。ブルームバーグが関係筋の情報として報じた。

ブルームバーグによると、P&Gはこうした選択肢をめぐり、アドバイザーと協議を進めている。ただ、売却するブランドなど、詳細は決定していないほか、計画は実現しない可能性もあるという。

P&Gが展開する美容関連ブランドにはヘアケア製品のパンテーンやハーバルエッセンス、スキンケアのOlay(オレイ)やコスメのカバーガールなどが含まれる。

ブルームバーグは、P&Gの美容関連2大ブランドであるパンテーンとオレイについては、業績転換に向けた取り組みが進められていることから、香水や化粧品、ヘアケア製品などのブランドが売却の対象になる公算が大きいと伝えた。

報道を受け、P&Gの株価は約2%上昇した。

P&Gの広報担当は報道に関し、単なる憶測に過ぎないとコメントするにとどめた。

P&Gは昨年8月、同社の利益・売上高の大半を占める70─80の中核ブランドに注力するため、業績が振るわない約90─100のブランドの売却を計画していると発表。

11月には、電池部門「デュラセル」を米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイに売却することで合意した。

また、同月には関係筋がロイターに対し、P&Gがヘアケアブランド「ウエラ」の売却を目指し、ゴールドマン・サックスと協議していることを明らかにしている。

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