米鉱工業生産伸び緩やか、製造業3カ月連続で低下

2015年3月17日(火)00時37分

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した2月の米鉱工業生産指数は、製造業が0.2%低下と3カ月連続で前月の数字を下回った。市場予想は0.1%の上昇、前月は0.3%の低下だった。自動車が3.0%低下し、全体水準を押し下げた。

鉱業は0.2%低下。石炭や石油・ガスの掘削に加え、サービス部門が低調だった。寒い日が続き暖房用の需要の増えた電力・ガスは7.3%上昇した。

電力・ガスの伸びは、製造業や鉱業の低調さを埋め合わせるには弱く、鉱工業生産の総合指数は0.1%上昇と、緩慢な伸びにとどまった。

製造業の設備稼働率は77.3と、前月の77.6から低下した。全体の設備稼働率は78.9で、前月の79.1から低下した。

FRB当局者は、経済にどれだけ「緩み」が残っているかを判断し、インフレなしに成長を加速する余地がどれだけあるかをみるために、設備稼働率の数字を注視している。

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