NY市場サマリー(13日)

2015年3月14日(土)07時30分

[13日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。朝方発表された米卸売物価指数(PPI)やのミシガン大消費者信頼感指数がさえない内容となったものの、ドル買いの勢いを失速させるには至らなかった。

来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ドル買いの動きが出ていることも指摘された。

為替電子取引プラットフォーム「EBS」のデータによると、ユーロ/ドルは一時1.6%超下落し、1.04625ドルをつけた。

<債券> 国債価格が下落した。2月の卸売物価(PPI)が予想外のマイナスとなり、一時上昇する場面もあったが、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え弱含んだ。

機関投資家らの関心は、米国債の上昇につながった欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れからFOMCに移った。

PPIでインフレが抑制されたことが示され、6月と想定される米国の利上げを押しとどめる要因となりかねない。

<株式> 反落して取引を終えた。ドル高傾向が再び強まり、多国籍企業の業績への影響が懸念された。

値動きが激しい中、市場は17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ時期の新たな手がかりが示されるかどうかに注目している。

ドル高の影響もあり、ニューヨーク原油先物相場は4.7%下落し、1バレル=44.84ドルをつけた。これが売り材料となり、S&Pエネルギー株指数は約0.5%、S&P素材株指数は約1%下がった。

<金先物> ドルがユーロに対して騰勢を強める中、割高感に押されて朝方の上げ幅をほぼ帳消しにした。中心限月4月物は前日終値比0.50ドル高の1オンス=1152.40ドルで終了。電子取引のレンジは1150.40─1160.90ドル。週間では1.02%安となった。中国勢によるおう盛な現物需要や欧州株式の軟調な値動きを材料に、時間外取引からプラス圏で推移。立ち会い開始後も朝方発表の米経済指標がふるわず、早期利上げ観測が後退する中で金塊の買い戻しが継続した。しかし、統計消化後は、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが進んだため、ドル建てで取引される金塊は急速に値を削る展開。午後から引けにかけては、前日終値近辺でのもみ合いに終始した。

<米原油先物> ドル高や供給過剰懸念が圧迫材料となり、大幅続落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は前日終値比2.21ドル(4.70%)安の1バレル=44.84ドルと、中心限月として1月29日以来1カ月半ぶりの安値で終了した。5月物は2.07ドル(4.21%)安の47.06ドルで引けた。原油相場は、供給過剰懸念を受けて終日売り地合いとなった。国際エネルギー機関(IEA)がこの日発表した3月の石油市場月報では、米国の石油生産増による在庫の積み増しが続く中、貯蔵能力の限界に到達する可能性を指摘。これにより供給だぶつき懸念が一段と強まったことで、原油相場の売り圧力が強まった。

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