ドル上昇、さえない米指標はドル買い失速させず=NY外為市場

2015年3月14日(土)06時33分

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。朝方発表された米卸売物価指数(PPI)やのミシガン大消費者信頼感指数がさえない内容となったものの、ドル買いの勢いを失速させるには至らなかった。

来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ドル買いの動きが出ていることも指摘された。

為替電子取引プラットフォーム「EBS」のデータによると、ユーロ/ドルは一時1.6%超下落し、1.04625ドルをつけた。

BNPパリバの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「短期債利回りはここ数日低下しており、ドルの上昇が短期債利回りの動きに裏付けられていないことは懸念材料だ。利回り格差によってドルへの投資妙味が高まっているわけではなく、市場のモメンタムによるものと思われる」と指摘。「来週のFOMC後、ドルは下落するリスクがある。ただ、バイアスは買いに傾いている」と述べた。

2月の米PPIは前月比0.5%下落と、予想外の4カ月連続のマイナスとなった。また、前年同月比は0.6%下落で、2009年以来のマイナスとなった。

3月の米消費者信頼感指数・速報値は91.2と、前月から低下し、市場予想も下回った。ただ、1年先の期待インフレ率は2カ月連続で上昇し、昨年9月以来の高水準となった。

ポンド/ドルは1%超下落。5年ぶりの安値となる1.4697ドルに迫った。イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁が12日、利上げを急いでいないとの考えを示したことが、ポンドへの圧迫材料となっている。

ユーロ/円は1.55%安の126.915円と、約1年半ぶり安値をつけた。

ドル/円はほぼ変わらず。0.11%高の121.395円。

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