欧州市場サマリー(13日)

2015年3月14日(土)06時27分

[13日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。朝方発表された2月の米卸売物価指数(PPI)や3月のミシガン大消費者信頼感指数が失望を誘う内容となったものの、ドル買いの勢いを失速させるには至らなかった。

来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることで、ドル買いの動きが出ているとアナリストは指摘した。

ポンド/ドルは1%超下落し5年ぶり安値を更新。主要な支持水準である1.4700ドルを若干上回る水準で推移している。

ドル/円はほぼ変わらずの121.26円。

<ロンドン株式市場> 反落。公益事業株やエネルギー銘柄が売られ、全体水準を押し下げた。英国の野党労働党はこの日、5月7日の下院総選挙に勝利すれば公共料金を年末までに値下げすると宣言した。これを受けて、エネルギー供給のSSEは1.9%、セントリカも1.5%下落した。

原油価格の下落で、エネルギーのBGグループ、石油・ガスのタロー・オイル、英オランダ系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルなども値下がりした。

<欧州株式市場> 上昇。ユーロが一段安となり、輸出企業の業績改善期待が高まった。

欧州中央銀行(ECB)が国債購入を始めたことを受けて、ユーロは週間で約3%値下がりした。この日は1.05ドルを下回り、約12年ぶりの安値をつけた。輸出が利益の約半分を占める欧州企業にとって、ユーロ安は追い風になっており、2015年の利益を10─13%押し上げるとみられる。

<ユーロ圏債券> 国債価格の上昇が一服。国債利回りは今週、欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れ開始を受け、総じて低下していたが、今後利回りが一段と低下するかどうかをめぐり、投資家の間で懐疑的な見方が台頭した。

独連邦債10年物利回りは小幅上昇し、0.26%。イタリア10年債利回りは1.17%、スペイン10年債利回りも1.12%にそれぞれ小幅上昇した。

独連邦債30年物利回りは0.69%と、週間での下げは約30ベーシスポイント(bp)と、2012年半ばの危機以来の大きさとなった。

期間が4年以下の独連邦債利回りは、ECBの預金金利マイナス020%を下回って推移。7年以下はマイナス利回り、30年物利回りは米2年債りを下回って推移している。

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