外国中銀の米証券保有が1年ぶり低水準、ペッグ制維持や通貨安で

2015年3月14日(土)03時45分

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 外国中銀の米証券保有高が約1年ぶりの低水準を記録した。中銀がペッグ制の維持、もしくはドルに対する自国通貨の下落を阻止しようとしたことが背景にある。

米連邦準備理事会(FRB)が前日発表した11日時点の外国中央銀行の市場性証券類保有高は186億8200万ドル減小し、3兆2340億ドルとなった。これは2014年3月19日(3兆2320億ドル)以来の低水準。

外国中銀の財務省証券保有高は186億3500万ドル減の2兆9060億ドルで、およそ1年ぶりの水準に減少した。

クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンクの金利戦略グローバル責任者、デービッド・キーブル氏は「利回りを求めて投資家の関心が米国資産に向かっているとの観測が出ている。だがドル高で外国中銀はペッグ制を維持、もしくは自国通貨安に歯止めをかけるため、ドルを売らざるを得ない状況にあり、民間セクターの資金フローを打ち消している」と指摘した。

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