米ゴールドマン、ユーロが対ドルで17年末まで過去最安値更新と予想

2015年3月13日(金)22時24分

[ロンドン 13日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは13日、ユーロの対ドル相場予想を下方修正し、今後1年以内で等価(パリティー)を割り込み、2017年末までには過去最安値を更新するとの見通しを明らかにした。

すでに複数の金融機関がユーロ相場予想を引き下げているが、ゴールドマンの見通しは金融大手のなかで最も悲観的。

ゴールドマンはユーロの対ドル相場の12カ月予想を1ユーロ=0.95ドルと、1月に示した前回予想の1.08ドルから引き下げ、16年末までには0.85ドル(前回予想は1.00ドル)、2017年末までには0.80ドル(同0.90ドル)になると予想。2000年10月に記録した過去最安値の0.8225ドルを下回ることになる。

ゴールドマンは、ユーロ圏から投資資金の流出が加速していることや、米金融政策の「正常化」がユーロの下落が見込まれる主な要因だと説明。

同社の為替ストラテジストらは調査ノートで、「ユーロ/ドルが、成長率および金融政策の異なる見通しを反映して、大幅に下振れると引き続き考えている」とした。

ユーロは今週、欧州中央銀行(ECB)が9日に量的緩和策を開始したことを受け、12年ぶりの安値である1.0494ドルをつけた。

ユーロ相場予想を今週、下方修正した金融大手には、クレディ・スイス、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、ドイツ銀行が含まれる。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ