UBSが第4四半期純利益を下方修正、法務準備金積み増しで

2015年3月13日(金)18時22分

[チューリヒ 13日 ロイター] - スイスの金融大手UBSは13日、第4・四半期の株主帰属純利益を1億0500万スイスフラン(1億0400万ドル)下方修正したことを明らかにした。

法務関連の準備金を30億5000万フランに増額したことが主な理由。

2014年通期の報告で明らかにした。

これにより、2014年通期の純利益は34億6600万フランと、2月に発表した35億7100万フランから減少。

報告書でUBSは、「訴訟や規制などへの準備金が1億3400万フラン増加した」と説明した。

この増加は、同社を含む金融大手が為替指標を不正に操作したとして、投資家らが米国で起こした反トラスト訴訟での和解が理由。和解は裁判所の承認が必要だが、UBSによると、1億3500万ドルの和解金の支払いが必要になる。

為替指標の不正操作をめぐっては、同社は昨年11月に、米英とスイスの規制当局に7億7400万フラン(8億0307万ドル)を支払って和解することで合意している。

その他の国でも当局は同問題の調査を継続しており、これとは別に、フランスでUBSは、富裕顧客の脱税をほう助した疑いを持たれている。

通期報告書によると、セルジオ・ エルモッティ最高経営責任者(CEO)の14年の報酬額は1116万フラン。13年は1073万フランだった。

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