米国株式市場は反発、ドル下落や金融株上昇で

2015年3月13日(金)06時40分

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 12日の米国株式市場は反発。ドル下落で企業収益への懸念が和らいだほか、連邦準備理事会(FRB)の年次ストレステスト(健全性審査)結果公表を受け金融株が上昇した。

ダウ工業株30種は259.83ドル(1.47%)高の1万7895.22ドル。

ナスダック総合指数は43.35ポイント(0.89%)高の4893.29。

S&P総合500種は25.71ポイント(1.26%)高の2065.95。

S&P金融株指数は2.2%上昇。ステレステストで資本計画が承認され、増配が可能となったシティグループは3.3%上がった。ただ内部管理態勢などの改善を求められたバンク・オブ・アメリカは0.1%安だった。

フローリング木材販売のランバー・リクイデーターズは10.2%上昇した。同社は一部の木材に健康・安全基準を超える量の発がん性物質ホルムアルデヒドを含んでいると報じられているが、該当する住宅の室内空気の状態を無料で検査することなどの対応策を明らかにした。

半導体のインテルは、第1・四半期の売上高見通しを引き下げたことが嫌われ、4.7%下落した。

メディア・娯楽のウォルト・ディズニーは4.2%高。同社最大のヒット映画「アナと雪の女王」の続編制作を開始したと表明した。

この日発表された2月米小売売上高は予想外に減少。ドルが対ユーロで反落し、FRBの利上げをめぐる不安感はやや後退した。一方で6日の2月米雇用統計は予想より堅調で、FRBが6月にも利上げするとの観測を強めて前日までの株安をもたらしていた。

BB&Tウエルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「こうした点からみて、利上げへ近づく動きはさらなるドル高につながり、経済成長と海外で事業展開する多くの企業にとって逆風になることを示しているのではないか」と述べた。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合算出来高は約65億株で、月初来平均の66億株を下回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が上げ2241で下げ823(比率は2.72対1)、ナスダックが上げ1982で下げ765(2.59対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)

終値         17895.22(+259.83)

前営業日終値    17635.39(‐27.55)

ナスダック総合

終値         4893.29(+43.35)

前営業日終値    4849.94(‐9.86)

S&P総合500種

終値         2065.95(+25.71)

前営業日終値    2040.24(‐3.92)

*内容を追加しました。

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