1月米企業在庫は前月比横ばい、売上高は09年3月以来の大幅減

2015年3月13日(金)00時51分

[ワシントン 12日 ロイター] - 米商務省が12日発表した1月の企業在庫高は前月から横ばいだった。市場予想の0.1%増に届かなかった。売上高は前月比2.0%減で、2009年3月以来の大きな減少率だった。

昨年12月の在庫は当初発表の0.1%増から横ばいに下方修正された。12月の売上高も0.9%減から1.0%減に下方修正された。

在庫高は国内総生産(GDP)の重要な要素だ。GDP算出で使われる自動車・同部品を除いた小売業の在庫は0.1%増加した。昨年12月は横ばいだった。

これを受けて、エコノミストたちは第1・四半期GDPの見通しを引き下げる可能性がある。現段階の予想は年率1.7━2.5%増。昨年第4・四半期は2.2%増だった。

年初の経済活動は、厳しい冬の天候や、最近まで続いていた米西海岸港湾の労働争議に伴うサプライチェーンの混乱で勢いが鈍っていた。

企業が在庫を使い切るまで(在庫に対する売上高の比率)には1.35カ月かかり、2009年7月以来の高水準となった。前月から0.02ポイントの上昇で、企業が在庫を増やすことに慎重になる水準に達している。

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