中国政府、香港への本土観光客に関する政策見直しへ

2015年3月12日(木)15時53分

[北京 12日 ロイター] - 中国政府は、香港を訪問する本土からの観光客に許可を与える政策について見直す方針。国営紙チャイナ・デーリーが12日報じた。

国務院香港マカオ事務弁公室の周波副主任は、同紙に対し「われわれは訪問に関する政策の見直しについて香港特別行政区政府と協議している」と語った。協議がいつ終わるかは明確にせず、「長くはかからないだろう」とした。

香港では、本土からの市民が大量に押し寄せ、おむつや粉ミルクなどの日用品を買い占める事態が発生しており、香港市民の怒りを買っている。

周氏は、本土からの訪問客は香港やマカオの経済押し上げに大きく貢献してきたとしながらも、大きな負担になっていると指摘。

「これほどの大量な観光客を受け入れられる場所はないだろう」と述べた。

昨年香港を訪れた本土からの観光客は4000万人を超え、香港の人口720万人を大幅に上回った。

香港の梁振英・行政長官は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)開催中に、中央政府当局に本土からの観光客に関する懸念を提起する方針を示していた。

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