東南アジア株は下落、ジャカルタはルピア安で2週間ぶり安値

2015年3月9日(月)21時03分

[バンコク 9日 ロイター] - 週明け9日の東南アジア株式市場の株価は、ジャカルタ市場が終値ベースで約2週間ぶり安値を付けた。ルピア安で企業利益見通しが悪化した。

またバンコク市場ではタイの銀行株が下落。タイ中央銀行の週央の政策金利決定を控え、最近上昇していた銀行株に利益確定の売りが出た。

ジャカルタ市場の総合株価指数は1.27%安の5444.634で終了。前営業日6日は終値ベースの史上最高値5514.79を付けていた。インドネシア通貨ルピアは対ドルで0.7%下落し、1998年8月以来の安値を記録した。

バハナ証券はリポートで、ルピアが対ドルで1%下落するたび、ジャカルタ市場の1株当たり利益(EPS)伸び率が0.8%低下するとの概算を示した。

バンコク市場ではSET指数が反落、0.55%安の1559.71で引けた。カシコン銀行やクルンタイ銀行などが値下がりした。タイ中銀では11日に金融政策決定委員会が開かれ、政策金利が検討される。

ロイター通信が実施したエコノミスト調査では、21人中16人が、政策金利の1日物レポ金利が年2.0%で据え置かれると予想。残る5人が0.25%利下げを予測した。

シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は下げ幅を幾分縮小し、0.38%安の3404.57で終了。クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.84%安の1791.74と、終値ベースで約4週間ぶり安値で引けた。

マニラ市場の主要株価指数PSEiは0.52%安の7820.29と、前週末の終値ベースの史上最高値から後退。ホーチミン市場のVN指数は3営業日続落、0.93%安の588.44で取引を終えた。

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