独連立政権の有力議員、ギリシャのユーロ圏離脱に支持表明

2015年3月9日(月)18時00分

[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ連立政権の一翼を担うキリスト教社会同盟(CSU)の有力議員、ペーター・ラムザウアー元運輸相は、ユーロ圏からの離脱はギリシャにとって景気てこ入れの「絶好の機会」との見方を示した。さらに、これ以上ギリシャ問題の対応に苦慮するのはほとんど意味がないと述べた。

9日付独大衆紙ビルトへの寄稿で、ラムザウアー氏は「ショイブレ財務相がこれまで示唆してきたように、ギリシャはユーロ圏を離脱することで、新ドラクマによって通貨の観点から再び競争力を取り戻すことができる」と主張。

また、「ギリシャが経済面・行政面で再生する絶好の機会となり、ユーロ圏に強い立場で再び戻ることが可能になる」とした。

同氏はギリシャのユーロ圏離脱に支持を表明した最も著名な連立政権のメンバーとみられる。ドイツ国内の世論が揺れている状況が浮き彫りになった。

メルケル首相とショイブレ財務相は公式の場で、ギリシャのユーロ圏離脱を望まないと言明している。

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