1月の独輸出は5カ月ぶりの大幅減、前月比2.1%減

2015年3月9日(月)17時30分

[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した1月の貿易統計によると、輸出(季節調整済み)は前月比2.1%減少と、昨年8月以来の大幅減となった。市場予想よりも大きな落ち込みで、第1・四半期の力強い経済成長への期待感を弱める内容だった。

ロイターがまとめた市場予想は1.5%減だった。12月は2.8%増に下方修正された。

輸入は0.3%減。市場予想は0.5%増だった。

貿易収支は197億ユーロの黒字と、前月改定値の216億ユーロから黒字幅が縮小した。

データを受けてドイツ経済見通しはやや弱まったものの、エコノミストはユーロ安や原油安が今後の支援材料になるとの見方を示している。

INGのエコノミスト、カーステン・ブレゼスキ氏は「輸出セクターが一服したが、今後の経済の弱さを示すものではない」と指摘。第1・四半期の成長率は、力強い小売売上高や鉱工業生産、建設活動を背景に最大0.4%になるとの見通しを示した。

1月の輸出は調整前で、対ユーロ圏が前年同月比2.8%減少、欧州連合(EU)以外の国向けは0.5%減少した。一方、EU加盟国で通貨ユーロを採用していない国への輸出は増加した。

*内容を追加します。

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