銀行・信金貸出2月は前年比+2.5% 都銀が縮小、地銀拡大=日銀

2015年3月9日(月)09時52分

[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日公表した2月の銀行・信金合計での貸出は前年比2.5%増の486兆1365億円となった。増加率は1月と横ばい。都銀が縮小した一方、地銀・第二地銀は大企業向け融資などで5年9月ぶりの伸びとなった。

都銀等の貸出は前年比1.3%増(1月1.4%増)と3カ月連続で伸びが縮小した。年末に増えた決算やボーナス支払いの運転資金が返済されたため。原油安により、石油元売り向け貸出も縮小した。REIT(不動産投資信託)向けには、大口の貸出があったという。

一方、地銀及び第二地銀の貸出は前年比3.9%増(1月3.8%増)と2009年5月以来の伸びとなった。中小企業向けに加え大企業向け貸出が伸びているほか、従来のアパートローンが残高を押し上げているという。信金も前年比1.6%増(1月1.5%増)と拡大した。

(竹本能文)

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