NY市場サマリー(5日)

2015年3月6日(金)07時30分

[5日 ロイター] - <為替> 欧州中銀(ECB)の量的緩和策詳細発表を受けて、ユーロが対ドルで2003年9月以来初めて1.10ドルの大台を割り込んだ。一方ドルは主要通貨に対して上昇した。

ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で、2015,16年のユーロ圏成長率見通しを上方修正し、ユーロは一時上昇したが、月600億ユーロの債券購入を9日から開始し、マイナス利回りの国債も購入することを明らかにすると、市場はすぐにユーロ売りに転じた。

<債券> 国債価格がほぼ変わらず。米雇用統計の発表を翌6日に控えるなか、全般的に様子見ムードが広がった。

短・中期債は小幅高。雇用統計の発表を控え、当初ショートポジションを構えていた向きが解消するため買い戻したという。

<株式> 3日ぶりに反発し、小幅高で終えた。2月の米雇用統計の発表を前に、投資家は積極的な取引を控えた。

バイオ医薬品大手アッヴィは、がん治療薬メーカーのファーマサイクリクスを約210億ドルで買収すると発表した。アッヴィが5.7%下げたが、ファーマサイクリクスは10.3%の大幅高となった。

<金先物> 対ユーロでのドル高を背景に売られ、4日続落した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は5日、1月に決定した量的緩和策について9日から資産購入を開始すると発表。これを受けて、ユーロ安・ドル高が進行し、ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながったことから、金塊は売られた。ただ、翌6日の2月の米雇用統計発表を控えて様子見ムードが広がり、下値は限定的にとどまった。

<米原油先物> 対ユーロでのドル高などを背景に売られ、反落した。

原油相場は朝方までは堅調で、時間外取引中には一時52.40ドルと、2月18日以来約2週間ぶりの高値を付けた。しかし、欧州中央銀行(ECB)が9日に量的緩和のための資産購入を開始すると発表したことから、ユーロが対主要通貨で売られ、ドル建てで取引される原油相場は割高感から売り圧力が強まった。

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