イエレン米FRB議長が資産公開、金額は夫婦で約5.86億─15.9億円

2015年3月4日(水)13時58分

[ワシントン 3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長はかねてから、原油相場の下落は米国経済に対して一時的な混乱を生じさせるにすぎないと確信している、と発言してきた。議長が米政府倫理局(OGE)に3日提出した2014年の資産報告書によると、投資家としてもその信念を貫いていることが裏付けられた。

それによると、原油相場の急落をきっかけに株価が大幅に下落したにもかかわらず、議長は米石油大手コノコフィリップスと同社から独立したフィリップス66株の保有を継続した。

議長の総資産は推定490万─1330万ドル(約5.86億─15.9億円)。前年の520万─1410万ドルに比べてやや減少した。金額には夫で経済学者のジョージ・アカロフ氏の110万─230万ドルも含まれる。

議長が保有するコノコフィリップス株の評価額は5万─10万ドル、フィリップス66株は1万5000─5万ドル。

コノコフィリップスの株価は昨年7月の87ドル近辺からことし1月初旬に約60ドルまで下落し、フィリップス66株も52週ぶり高値となる昨年9月の約88ドルからことし1月中旬に約57ドルまで値下がりした。

株価はいずれもその後に反発し、2013年の資産公開時点と同水準で推移している。

議長の投資は前年とほとんど変更がなく、債券、株式投資ファンドのほか、カリフォルニア大退職給付プランに集中している。

最も大きな投資は評価額50万─100万ドルのバンガード先進国市場インデックスファンドや、カリフォルニア大を通じて保有する同じ評価額のカルバート債券ファンド、100万─500万ドルのバンガード・インデックスファンドだった。

議長個人としての株式投資は控えめで、フィリップス66以外では米衛星テレビ放送最大手ディレクTV、米化学大手のデュポン、米事務用品・機器販売大手のオフィス・デポ、米防衛大手レイセオンなど、さまざまな業種の株式計数千ドルを保有している。

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