米FRB議長が大手銀ガバナンスに苦言、「反倫理的行為目立つ」

2015年3月4日(水)12時05分

[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は3日、大手銀行は引き続きガバナンスとリスク管理を強化する必要があると指摘し、改善が見られなければFRBが対応に乗り出すと述べた。

Citizens Budget Commission向け講演の準備原稿で述べた。金融政策には言及しなかった。

イエレン議長は「このことを強調する必要があることは残念だが、われわれが監督する企業には法に従って倫理的なやり方で業務を遂行することを期待している」と指摘。「大手機関の銀行家がこれに反した事例がここ数年あまりにも目立つ。中には厚かましい例もあった」と述べた。

その上で「こうした事例は大手金融機関の価値観に欠点があるのではないかとの合理的な疑問を抱かせる」と付け加えた。

2007─09年の金融危機ではリスクの高い住宅ローン債権が問題の中心となり、高水準の自己資本比率やストレステストといった新ルールの制定につながった。一方で、銀行界ではLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作問題なども起きた経緯がある。

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