ギリシャ、当面の資金手当てに年金基金の現金準備利用も=当局者

2015年3月4日(水)07時18分

[アテネ 3日 ロイター] - ギリシャ政府は今月必要な資金を手当てするため、年金基金や公共団体が保有する現金準備を利用することを検討している。債務庁当局者が3日、ロイターに明らかにした。

具体的には、年金基金などが短期レポ取引を通して債務庁に手元資金を貸し出す。貸し出し期間は1─15日に設定され、担保には主にギリシャ国債が利用される。期間が過ぎれば資金は利子付きで返済されるが、常にロールオーバーが可能となる。

関係筋はこれまで、こうした手法で政府は最大30億ユーロの調達が可能になるとしていたが、政府が利用可能な資金のうちどの程度をすでに利用したかは不明。

ギリシャは月内に国際通貨基金(IMF)に15億ユーロを返済する必要があるほか、年金や公務員給与の支払いなどで毎月約45億ユーロの資金が必要。今月末、もしくはそれより前に資金が枯渇する恐れが出ている。

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