ギリシャ銀のECB借り入れ急増、預金流出で

2015年3月4日(水)02時36分

[アテネ 3日 ロイター] - 3日公表のギリシャ中銀のデータによると、国内銀行による1月の欧州中央銀行(ECB)からの借り入れ額は822億4000万ユーロ(920億ドル)と、前月の560億4000万ユーロから47%急増した。

預金流出が加速する中、ECBからの借り入れに頼らざるを得ない状況に追い込まれた構図が浮き彫りとなった。

ECBのデータによると、1月25日の総選挙を控え、ギリシャとユーロ圏のパートナーとの関係悪化懸念から、ギリシャの銀行からは122億ユーロの預金が流出していた。

またギリシャ中銀の緊急流動性支援(ELA)からの借り入れ額は、12月はほぼゼロに等しかったが、1月には52億ユーロに急増した。

ECBは2月4日にギリシャ国債に適用してきたオペ担保の特例措置を廃止しており、ELAからの借り入れは2月にさらに大幅に増加したと見込まれている。

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