ドル小幅安、欧州の量的緩和と米雇用統計に注目=NY市場

2015年3月4日(水)02時33分

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日中盤のニューヨーク外為市場は、ドルが主要通貨に対して小幅安となった。投資家は欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和の詳細公表や、2月の米雇用統計の発表に注目している。

ECBは5日の理事会で、総額1.1兆ユーロ規模の国債買い入れプログラムの詳細を提示し、即日開始する可能性がある。一方、6日には2月の米雇用統計が発表される。市場は24万人程度の大幅な雇用増加を見込んでいる。

この日の外為市場は値動きが激しく、主要6通貨に対するドル指数は一時2003年9月以来の高水準となる95.570をつけた後、0.17%低下の95.305となった。

ドル/円は一時、米国債利回りの上昇に伴って約3週間ぶりの高値となる120.27円をつけた後、0.5%安の119.55円で取引された。安倍晋三首相の経済政策アドバイザーで円安推進論者とされる本田悦朗内閣官房参与が、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、現在のドル高円安は適正な為替水準の上限に達していると述べたことがドルを押し下げた。

ユーロ/ドルは米国とユーロ圏の金利差拡大を背景に値下がりする局面があったが、その後はほぼ横ばいの1.1181ドルで取引された。

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