バークレイズ通期増益、外為問題で12億ドル追加引き当て

2015年3月4日(水)02時19分

[ロンドン 3日 ロイター] - 英銀大手バークレイズが3日発表した2014年の調整済みの税引き前利益は55億ポンドで、2013年の49億ポンドから増加した。アナリストの予想平均である53億ポンドも上回った。

外国為替相場の不正操作疑惑をめぐる罰金や訴訟費用を見越し、7億5000万ポンド(12億ドル)を追加で引き当てた。

訴訟や規制上の問題に対応するための引当金が年末時点で17億ポンドと、前年の4億8500万ポンドから増加。これには外為問題に絡む調査や訴訟対応費用の12億5000万ポンドが含まれる。当初は5億ポンドを引き当てていた。

為替取引をめぐる問題をめぐっては昨年11月、銀行6行が米英規制当局との和解に応じているが、バークレイズはこの和解に加わっていない。バークレイズはできるだけ早期に各当局と和解できるよう望んでいるとしつつ、具体的な時期など詳細には触れなかった。

各費用や引当金、リストラ費などを含めた税引き後の利益は21%減の23億ポンドだった。

3日のロンドン市場で同社株は3.2%安の254.30ペンスで取引を終えた。

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