国債の「リスクゼロ」評価ルールを変更すべき=独連銀理事

2015年3月3日(火)09時48分

[ワシントン 2日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中銀)のアンドレアス・ドンブレット理事(銀行監督担当)は2日、国債のリスクウエートをゼロとみなすことを銀行に認めるルールについて、世界の規制当局は速やかに変更する必要があると述べた。

ドンブレット理事は銀行関係者を前に講演し、「銀行がそうすること(ルールの変更)を義務付けられれば、金融不安に対する銀行の耐性が高まるだろう」と指摘。「いかなる政府に対するローンもリスクゼロと定義されることは再考の必要があることは明らかだ」と述べた。

世界の銀行規制当局は1月、保有する国債のリスクをゼロとすることを銀行に認めるルールの見直しを開始。この「ゼロリスク・ウエーティングルール」をめぐっては、ユーロ圏の複数の国が救済策を受けた債務危機時に大きな批判が巻き起こった。

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