NY市場サマリー(2日)

2015年3月3日(火)08時00分

[2日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して引き続き堅調に推移した。米経済指標がさえない内容だったが、米国と日欧との金融政策の方向性の違いが意識される中、ドル/円は120円台を回復。ドルの主要6通貨に対するドル指数も11年ぶりの高値水準に上昇した。

欧州の取引時間帯に発表された2月のドイツとイタリアの製造業購買担当者景気指数 (PMI)が上方修正され、2月のユーロ圏消費者物価指数も低下幅を縮小してユーロは 一時上昇したが、ドル高でその上昇分をほぼ帳消しにした。

<債券> 米国債利回りが上昇した。社債市場の大型起債案件が圧迫材料となった。後発医薬品メーカーのアクタビスはこの日、220億ドル相当の起債に向けマーケティングを行った。

また市場では、FRBの利上げ時期を見極めようとする動きが続いている。今週の注目材料は6日に発表される2月の米雇用統計だ。

<株式> 反発。企業のM&A(合併・買収)を手がかりにハイテク株が買われるなか、ナスダック指数が2000年のハイテクバブル以降で初めて節目となる5000ポイントを突破して引けたほか、ダウ平均、S&P500もそろって終値で最高値を更新した。

<金先物> 利益確定の売りに押されて反落し、中心限月4月物は4営業日ぶりにマイナス圏で引けた。

寄り付きはしっかり。中国人民銀行(中央銀行)が1日、2014年11月以来3カ月ぶりに追加利下げを実施し、同国の景気減速への懸念を背景に金塊は時間外取引を通じて強含みに推移した。しかし、こうした材料の消化が進むと、米株価が上げ足を速め、外国為替市場でもドルが主要通貨に対して上昇する中、安全資産とされる金塊は利食い売りに押されてジリ安となった。

<米原油先物> 米原油在庫積み増しの鈍化観測を手掛かり材料に買いが活発化した後売り込まれ、小反落した。朝方は軟調。イラン核開発問題について、同国と欧米など主要6カ国の協議が活発化しており、イランの経済制裁解除をめぐる思惑から売りが出たもよう。

あとプラス圏に切り返し、電子取引では一時51.04ドルまで上伸した。ただ、外為市場では引き続きドル高・ユーロ安傾向にあり、ドル建てで取引される原油相場の割高感が根強い。このため、買い一巡後は利益確定の売りが広がり、50ドルを割り込んだ。

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