バフェット氏、後継候補間の主導権争い否定=CNBC

2015年3月3日(火)07時28分

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる米著名投資家、ウォーレン・バフェット氏は2日、後継候補として浮上したグレッグ・アベル氏(52)とアジット・ジェイン氏(63)の2人の間で主導権争いは起きていないとの認識を示した。

CNBCとのインタビューで語った。

チャーリー・マンガー副会長は2月28日付の書簡で、後継者候補として、エネルギー部門バークシャー・ハザウェイ・エナジーのアベル最高経営責任者(CEO)と、保険部門責任者のジェイン氏の2人を挙げていた。

バフェット氏は、2氏の名前が挙がったことはニュースだったと発言。「それぞれ、非常に有能だと言う点で副会長の指摘は正しい」と述べた。

ただ、後継者がだれになるかを両氏は知らないと説明。「ここで私が意識を失うなどしても、精緻で極めて詳細な対応計画がある。24時間以内に実行可能だ」とした。

バフェット氏の後継者候補をめぐっては、傘下のバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(BNSF)の会長を務めるマシュー・ローズ氏(55)の名前も挙がっている。

バフェット、マンガー両氏とも、書簡でローズ氏の名前に言及していないが、バフェット氏はCNBCに対し、ローズ氏は後継者候補から外れていないと明かした。

バフェット氏は前週末の書簡で、年齢も後継者選びの要因になるとし、少なくとも10年間はCEOにとどまることが望ましいとの考えを示している。

一方、昨年ダウ工業株30種採用銘柄で最もさえないパフォーマンスとなったIBMについて、バフェット氏は「好きだから」今後も保有を継続すると述べた。

「投資を開始した数年前からIBMに関しサプライズはない」とし、為替の影響で売上高が押し下げられるとの見方を示した。

バークシャーは12月末時点でIBM株7.79%を保有している。

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