ジャカルタ過去最高値、バンコクは1カ月ぶり安値=東南アジア株式

2015年3月3日(火)01時04分

[バンコク 2日 ロイター] - 東南アジア株式市場では、ジャカルタ市場の総合株価指数が終値ベースで過去最高値を記録した。インフレ圧力の緩和を背景に選別買いが入ったことが背景。一方、バンコク市場のSET指数は銀行株が売られ、1カ月ぶりの安値を付けた。

ジャカルタ市場の総合株価指数は前営業日終値比0.5%高の5447.83と、終値ベースの過去最高値を更新した。

活発に取引された銘柄では、小売りのマタハリ・プトラ・プリマが3%急伸。アストラ・インターナショナルが0.3%高。2月のインドネシアのインフレ率の鈍化が、自動車など金利に敏感な業界の銘柄の支援材料となった。

この日発表された2月のインドネシアの消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比6.29%と、市場予想よりも鈍化した。

バンコク市場のSET指数は0.3%安の1582.14と、終値ベースで1月30日以来の安値を付けた。バンコク銀行やサイアム・コマーシャル銀行などの銀行株が下げを主導した。

この日発表された2月のタイのCPIは前年同月比0.52%低下した。原油価格の下落が理由で、前年同月比のマイナスは2カ月連続。タイのプリディヤトーン副首相は依然堅調な購買力を挙げ、今回の数字は懸念材料ではないとの見方を示した。

マニラ市場のPSEiは0.6%高。過去2営業日続落していた。取引所のデータによると、外国人投資家の買いを背景に、フィリピン・アイランズ銀行やアヤラ・ランドなどが押し上げられた。他の市場はまちまち。

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