インド中銀、4%中心のインフレ目標を導入

2015年3月2日(月)15時45分

[ムンバイ/ニューデリー 2日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)と財務省は、長年問題とされてきたインフレ高進を抑制するため、消費者物価指数(CPI)の伸び率を4%の中心から上下2%の範囲に収めるとするインフレ目標を導入することで合意した。

財務省のウェブサイトに2日公表された、2月20日付の文書で明らかになった。2016/17年度(16年4月─17年3月)までの目標達成を目指す

中銀はまず、2016年1月までにCPI伸び率を6%未満に抑制することを目指す。

文書によると、2015/16年度以降にCPIの伸び率が3四半期連続で6%を上回ったり2%を割り込んだ場合は、中銀のターゲットが達成できていないとみなされることになる。

中銀の総裁は、インフレターゲットを達成するために必要な政策金利の水準あるいは措置を判断する。これまで長い間期待されていた金融政策委員会制度の導入については文書で言及されていない。

ジェートリー財務相は先週末、政府と中銀が新たな金融政策の枠組みで合意したと明らかにし、中銀法を改正する方針を示していた。

CPIの伸び率は1月に前年比5.11%と、12月の4.28%から加速。算出方法の変更が影響した。

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