バフェット氏が株主向け書簡公表、後継者は依然明かさず

2015年3月2日(月)07時37分

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は28日、毎年恒例の「株主への手紙」を公表した。発表が注目されているバフェット氏の後継者の名前は明かされなかったが、適任と考えている人物がいることを明らかにした。

同社のチャーリー・マンガー副会長は後継者候補として2人の名前を挙げた。

同副会長は、バークシャー傘下の電力・エネルギー供給会社ミッドアメリカン・エナジー・ホールディングスのグレッグ・アベル最高経営責任者(CEO)や、保険部門責任者のアジット・ジェイン氏について「ワールドクラスの経営者」と評価。「ある意味2人はバフェット氏よりも優れた経営幹部だ」と指摘した。

またバフェット氏は「取締役会と私が適任と考えている人物がいる」と説明した。ただ、具体名は明かさなかった。

同社が同日に発表した第4・四半期決算は純利益が17%減小したが、通年では2%増加した。営業利益は第4・四半期と通年ともに増加した。

バークシャーは2月、独オートバイアクセサリー小売りのデトレフ・ルイス・モトアラート・フェアトリープを買収することで合意し、ドイツでさらに買収を行う可能性を示した。

ただ「海外企業の買収はいつも検討しているがチャンスの鉱脈は米国にある」との見方を示した。

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