ドイツ連邦債利回り上昇、インフレ見通し改善で

2015年2月28日(土)02時51分

[ロンドン 27日 ロイター] - 27日のユーロ圏金融・債券市場では、独連邦債利回りが上昇した。ユーロ圏のインフレ見通しが従来の想定ほど悪くないとの見方が浮上した。

2月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年比マイナス0.1%となり、下落幅は前月の0.5%から縮小。スペインも前月から下落幅が縮小したほか、イタリアも小幅なプラスに転じたことで、3月2日に発表されるユーロ圏全体のCPIが上振れする可能性が出てきた。

米ミシガン大の消費者信頼感指数が予想を上回ったことで、米国債利回りが小幅上昇したことも独連邦債利回りを押し上げた。

5年後から5年間の期待インフレ率を反映するユーロ圏のブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)は、データ発表後、5ベーシスポイント(bp)上昇の1.62%となった。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を決定する前には過去最低となる1.48%をつけていた。

独10年債利回りは2bp上昇の0.32%。前日には過去最低となる0.285%をつけていた。

他のユーロ圏10年物国債の利回りもギリシャを除き、過去最低近辺で推移した。

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