ドイツ消費者物価予想ほど下落せず、ユーロ圏上振れも

2015年2月28日(土)02時15分

[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した2月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年比マイナス0.1%と、2カ月連続で下落した。だがマイナス幅は前月の0.5%から縮小した。

市場予想はマイナス0.4%で、予想ほど落ち込まなかった。

またスペインも前月から下落幅が縮小したほか、イタリアも小幅なプラスに転じたことで、3月2日に発表されるユーロ圏全体のCPIが押し上げられる可能性が出てきた。

2月のEU基準のスペインCPIは前年比マイナス1.2%。前月はマイナス1.5%だった。

イタリアは3カ月ぶりにプラスに転じ、前年比0.1%上昇となった。

ヘッセン・テューリンゲン州立銀行のウルリッヒ・ウォルトベルク氏は、ドイツ、スペイン、イタリアのデータによりユーロ圏全体のCPIは上振れが見込まれると指摘。「マネーサプライや与信は足元で改善しており、欧州中央銀行(ECB)の経済やディスインフレをめぐる懸念は、量的緩和開始を控え、やや後退するだろう」と述べた。

ロイター調査では、2月のユーロ圏CPIは前年比マイナス0.5%と、前月のマイナス0.6%から下落幅がやや縮小すると予想されている。

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