1月の完全失業率が4カ月ぶり上昇、有効求人倍率は横ばい

2015年2月27日(金)09時53分

[東京 27日 ロイター] - 総務省が27日発表した1月の完全失業率(季節調整値)は3.6%となり、前月から0.2%ポイント上昇した。完全失業率が上昇するのは4カ月ぶり。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)は1.14倍で前月と同水準だった。

完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.4%が予想されていた。

季節調整値でみた1月の就業者は前月比2万人減の6374万人。このうち雇用者は同3万人減で、それぞれ2カ月ぶりに減少した。完全失業者は235万人と前月から7万人増加。自己都合による離職と新たに求職する人がそれぞれ3万人増加、非自発的な離職は1万人増となった。非労働力人口は同4万人減の4463万人となり、2カ月連続で減少した。

1月の完全失業率は前月から0.2%ポイント上昇したものの、総務省では男性を中心に労働市場への参入の動きが続いているほか、同月に減少した就業者数も傾向としては増加基調を維持しているとし、「雇用情勢は総じて改善傾向にある」と判断している。

有効求人倍率はロイターの事前予測調査で1.15倍が見込まれており、結果はこれをやや下回った。

新規求人倍率は1.77倍と前月から横ばい。有効求人数は前月比0.6%増で、有効求職者数は同0.2%増だった。

なお、2014年12月以前の数値は、新たな季節調整によって今回から改訂されている。

(伊藤純夫)

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