第4四半期の英GDP改定値は1年ぶり低い伸び、原油安で投資減速

2015年2月26日(木)19時46分

[ロンドン 26日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比0.5%増と約1年ぶりの低い伸びにとどまった。原油価格の下落を受けて産油部門の設備投資が大幅に縮小したことが響いた。前年同期比では2.7%増加した。

成長率は前期比、前年比ともに速報値から変わらずだった。

設備投資は前期比1.4%減と減少率が第3・四半期の1.2%から拡大し、2009年第2・四半期以来の大幅な落ち込みとなった。

ONSは声明で、原油相場の急落により利益率が低下していることから産油セクターが投資を縮小したと指摘した。

エコノミストは5月に予定されている総選挙をめぐる不透明感も企業の景況感に影響した可能性があると分析している。

個人消費は前期比0.5%増と第3・四半期の0.7%増から減速した。前年比では2.2%増と2008年初め以来の大幅な伸びとなった。

第4・四半期はサービス部門が前期比0.8%、前年比で3.3%伸び、成長を主導した。

純輸出もGDPを0.6%ポイント押し上げた。

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